周りには自分より優秀な人しかいなかった。 未知の世界を、CMO BANKで。

  1. INTERVIEW
インタビュー

株式会社ド 代表取締役 前田翼
大阪大学4年次に休学し、株式会社FACTBASEのCTO(Chief Technology Officer)としてエンジニア組織の構築に従事していた前田翼さん。CTOオブ・ザ・イヤー2018ファイナリストでもある元エンジニアの彼が、なぜマーケティングを学ぶことになったのか。その背景とCMO BANK受講後の変化をインタビュー。前田さんの視点から見たCMO BANKとは?

エンジニアだからこそ、
マーケティングを学ばなければ。

─ CMO BANKでマーケティングを学んで、変化したことを教えてください。

元々僕がCMO BANKを受講したのは「何が売れるのか」を自分で判断できるようになりたかったからでした。というのも、僕は元々エンジニアでしたので、そもそも「売れるものが良い」という世界に生きていなかったのです。エンジニアは、仕組みとしてワークしているとか、コードの美しさを良しとする世界で、ビジネスとはかけ離れた価値観だったのです。

しかしいざ、ビジネスを作ろうとした時に「売れるかわからないけど、作りたいから作る」という感覚になっていることに気づき「これはまずいな」と思っていました。そこでCMO BANKで体系的にマーケティングを学ぼうと思ったわけです。

そして実際にCMO BANKを受講したところ、まだまだ精度は高くないですが「何が売れるのか」の判断軸を手に入れることができました。また物事をモデル化して分析するという思考もできるようになったなと。たとえば新しい商品が出てきた時に、なんとなく「これ良いな」と思っていたものが「これってこういう需要に良いな」とブレイクダウンしたところで物事を考えられるようになりましたね。

また受講してみて、自分の力不足をすごく実感しました。講座内でランディングページを実際に作ってみた時にも、考え方はわかるんですが圧倒的にインプットが足りておらずなかなか良いものができないなと。今までマーケティングに着目せずにあらゆるアウトプットを見てきたが故に、いざマーケティング思考で良い表現を書こうとしても知識やセンスが溜まってないんですよね。

CMO BANKでマーケティングの理論を学んだ後からは溜まっていってる感覚があるのですが、それは受講時にそこの理想と現実のギャップに気づけたことが大きいなと。今では良いランディングページを見た際にも「なんとなくいいな」ではなく「これは需要に刺してるな」「これはコンセプトよりも表現が良いな」など、より解像度を上げて考察できています。そしてその解釈が記憶に残って知識も溜まり、センスもどんどん磨かれている感覚がありますね。

僕と、僕を幸せにする商品を繋げる。
それが、マーケティングの価値。


─ CMO BANKで学んだマーケティングの面白さや醍醐味は何でしょうか。

マーケティングの面白さやすごさに気づいたのは、CMO BANKの講義内で参加者同士がプレゼンをして商品を実際に売る、という場面でしたね。売り合う時に誰かに狙いを定めた方が売りやすいので、ペルソナを決めようという話になりました。

そして僕がペルソナになって、みんなが僕のために商品を選んでくれた時があったんです。その時、不思議とすごく嬉しかったんですよね。自分のことをよく知っている人がぴったりの商品を探して提案してくれるのが嬉しく、何か誕生日プレゼントをくれてるような感覚がありました。商品を買ってくれてるわけでもないんですけどね。

その後、提案してくれた商品を実際に自分で買ったりしたんですけど「これってすごい価値だな」と思ったんです。

こんなに手の届く近いところに自分がより幸せになる商品があったにも関わらず、気づく方法がこれまでなかったんだなと。情報が増えすぎたことでこのような状態になっているのだと思いますが。ただそんな時代においても、こうやって自分を幸せにしてくれる商品と僕らを繋げることができるのはマーケティングの価値だと思いますし、すごいところだなと感じましたね。

マーケティングを知ることで
世に生み出されるものが変わる。

─ CMOBANKを受講したことで、経営者としてビジネスや日常で何か変わったことはありましたか。

CMO BANKのマーケティングのメソッドを使って、僕の会社で広告を作っているメンバーにフィードバックをするようにしたことで、アウトプットした広告の妥当性がかなり上がりましたね。コミュニケーションの部分がすごく変わりました。

またチームメンバーのアウトプットに対する時間配分も変わったなと。これまでリサーチのフェーズにそこまで重きを置いていなかったのですが、CMO BANKでリサーチの重要性を学んだことで、今はチーム全体で強制的にリサーチに時間をかけるようにしています。そのおかげで良いコンセプトも生まれるようになりましたし、アウトプットの質もかなり上がったなと思いますね。

また個人的な変化としては本をよく読むようになりました。以前は年間を通して0冊ということもあったのですが、CMO BANKで本を読む習慣ができたことで、先月は本に使った代金だけでも5万5千円でした。Googleでググる感覚で本を買って読んでいますね。本を読むことの重要性をここでちゃんと知れて良かったです。

周りには自分より優秀な人しかいなかった。
未知の世界を、CMO BANKで。

─ 最後に、CMOBANKを1ヶ月間受講してみてどうでしたか。感想を教えてください。

周りに自分より優秀な人しかないという環境はすごく貴重な体験で楽しかったです。今回社長としてCMO BANKに参加したわけですが、周りにはもっと優秀なビジネスの先輩がいっぱいいるみたいな状態でした。なので自分はできると思っていたんですが、実は足りていないという発見がたくさんあって本当に楽しかったですね。

また講義の中ではワークや発表をするタイミングが多いので、参加者からたくさんの気づきを得ることができました。同じテーマ・課題について考えているはずなのに、自分より解像度の高いことがパッと出たり、全く違う角度からの意見などを何度も聞くことができ、自分との比較をし続けられたことがとても良かったです。

CMO BANKでの1ヶ月間は社会に出てからはなかなかできない経験ばかりでしたので、本当に楽しかったですし、改めて参加して良かったなと思いますね。

─ 前田さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!

株式会社ド 代表取締役 前田翼
大阪大学4年次に休学し、2017年11月より株式会社FACTBASEのCTOとしてゼロからのエンジニア組織の構築に従事。CTOオブ・ザ・イヤー2018で、FACTBASEでつくりあげたOSSコミュニティを活かした新しいエンジニア組織に関して登壇。React Native(Expo)を使ったアプリ開発の知見を集約した「実践Expo」を出版。2019年2月エンジニア等の潜在能力をもっと社会に認めさせたいという思いから、株式会社ドを設立

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