10年先を見据えた覚悟を。 マーケター柴田吉史朗がCMO BANKと歩んだ1ヶ月。

  1. INTERVIEW
インタビュー

株式会社TRIVE GROUP CMO 柴田吉史朗
2つのサービス(pato/paddy67)の立上げから、仮説検証、CS、集客、分析、CRM等のビジネスサイド全般に従事してきた柴田吉史朗さん。
現在はマーケターとして第一線で活躍する柴田さんに、CMO BANKの受講体験とその後の変化インタビュー。柴田さんの視点からみたCMO BANKとは?

特別が、当たり前になるとき。

─ CMO BANKでマーケティングを学んで、変化があったことを教えてください。

わかりやすい変化としては、世の中にあるサービスが需要側と供給側とコミュニケーション、この3つのどこに力点を置いているのかという視点を持てるようになったことです。

たとえば最近の話ですが、後輩から「自社チャネルで直接販売するD2C(Direct to Consumer)が、なんで最近あんなに増えたんですか?」と質問された時、「いやいや、考えたらすぐわかるだろう」と思ったんです。質問するまでもないことだと。

でもそれは僕がCMO BANKの講義を受けたことで、当たり前のように頭の中でマーケティングのロジックを組み立てられる思考になったからだと気づきました。後輩は講義を受けてないですし、思考を巡らせたこともないのでわからないんですよね。当たり前の思考ができないんです。

実際にCMO BANKで教えられたことを後輩に伝えてみると「なるほど、めっちゃわかりやすかったです。腹落ちしました。」と言われて、以前の自分とは思考の仕方や視点が変わったんだなと実感しました。

こんな風にCMOBANKで学んだマーケティングの知識は、めちゃくちゃレバレッジが効きますし威力がすごいので、日常でも、新規事業を考える時にも思い起こされて「おぉ…」と感動する瞬間が何度もあったりしますね。

マーケティングの原則「市民プールで泳いではいけない」

─ CMO BANKを受講して、一番印象に残っていることを教えてください。

一番衝撃を受けたことは「青い需要を泳ぐこと」についての学びです。市場規模が大きいが競合が少ない需要のことを青い需要と呼ぶのですが、その市場規模と競合のバランスを取るのがとても難しいなと。

講義中に「競合がいないからこの需要が良さそう」と考え立案したビジネスも、実際には市場が小さすぎて、講師に「小さな市民プールで泳いではいけない」と指摘されたことが強く印象に残っています。

その言葉は今も新規事業の領域を決めるにあたって、すごく活かされています。

この市場はTAMが小さすぎるからうちの会社では参入しないと判断し、5~10年後にあるべきポジションを、そこで1番になるための戦略を日々考えるようになりました。

その思考の癖を持つことができ、同じ失敗を繰り返すことのない、実質的な仕事に活きる学びだったと思います。

「虫の目」の思考で、チームが変わる。

─ CMO BANKを受講したことで、今のビジネスにプラスの影響はありましたか?

CMO BANKで得た知識や経験をチームに取り入れたことで、チーム全体に思考する癖や思考ツールが浸透してユーザーのことをより強く考えられる組織となりました。

具体的にいうと、
エンタメマッチングサービスのpatoは、マジシャンやお笑い芸人さん、タレントさんや自分に得意なことがある方(キャスト)を最短30分で呼べるというサービスです。

利用者の方がpatoを利用するシーンは、接待や誕生日会と多岐にわたるので「利用者の目線」を強く意識する必要があります。マーケティング用語でいう「虫の目」です。
どういう背景、目的でpatoを利用されているのか、どんなキャストをあてがうと喜ばれるのかなどをです。

それには利用者の頭の中を考えきることが大事です。

「相手の気持ちを考える」ことが大事だとは思っていても、腹落ちできておらず仕事として施策や利用者への対応に落とし切れていないことがあります。
特に新しく仕事を始めた人がそれを徹底するのは難しく、私自身やりながら気づきを得たりフィードバックをもらって染み付いていくものだと思っていますが、ただそれだけだと利用者の方に良い対応をできるようになるまで時間がかかってしまいます。

なので、仕事のフレームワーク・ツールとして「虫の目」という言葉や考え方があると伝えて思考のツールとして使いこなせるようにしました。

結果、虫の目というだけでユーザーの気持ちになって一番満足度が高くなる対応は?と考え行動に落とし込むことが自然になりましたし、自分でも気付けるようになったと思います。

この経験では仕事で大事な考え方やフレームを組織にあった言葉に落とし込んで、ツールとして自然に使われるようになることの威力を実感しました。

ちょうど人が増えるタイミングでもあったので、仕事で大事な考え方を会社の文化に沿った言葉に落とし込めたのは良かったと思います。

10年先を見据えた覚悟を持つ。

─ 最後に、柴田さんの視点から見たCMO BANKとは?

僕にとってCMO BANKは将来なにをやりたいのか、10年後に達成しておきたいことはなにか、そういう行動指針を見つけるきっかけをくれた場所だと思います。

CMOBANKを受講したことで、当初の目的でもあった自社で再生数を作るための体型だったマーケティング戦略を学ぶことだけでなく、
行動指針として自分の楽しいという感情や強みを把握した上で「この領域で戦おう」という一種の”覚悟”を持つことが大事だと腹落ちできたことが大きかったです。

一般的に、新規事業を考えるときにプロダクトファウンダーフィット(製品と起業家の使命感の適合度)や自分がこれをやり続けるという気概がないと、多分すぐ辞めてしまうと思うんです。

僕自身、新規事業をいくつか考案して動き始めると「この領域でやり続けられるのか」とか「楽しさを感じてるのか」「これをやり続けたら喜ばれるのか」と悩む機会がありました。

それはまだ「この領域で戦おう」という”覚悟”が持てていないからだと気づきました。

私は、これからもエンタメ領域で戦おうと覚悟が持てました。

CMOBANKはマーケティングの知識だけでなく、人生論や考え方、マインドも学ぶことができるのが良いところだと思います。

─ 柴田さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!

株式会社TRIVE GROUP CMO 柴田吉史朗
新卒で上場IT企業に1年ほど勤め、スタートアップに転職。2つのサービス(pato/paddy67)の立上げを行う。仮説検証、CS、集客、分析、CRM等ビジネスサイドに従事し、2年間で総流通額二桁億を達成。現在は株式会社TRIVE GROUPのCMOとして活動中。

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