今日も使命を果たす。CMO BANKの仲間が世界を前に進める、その日のために。

  1. MISSION

全5回のARETECO HOLDINGS/CMOBANKの代表取締役/高木健作のスペシャルインタビューの最終回となります。この最終回では世界の未来を作るマーケターへのメッセージとして、CMOBANKが掲げる未来の姿について語って頂きました。
全5回の連載となりますので、まだ見ていない回がある方は下記リンクよりVol.1~Vol.4をお読み頂いた上でこのメッセージに進んで下さい!

  1. CMO BANK。それはマーケティングの真理を世に広げる日本一の場所。
  2. 日本の未来は、マーケターを求めてる。マーケターの価値がさらに高まる時代へ。
  3. 過去の失敗も成功も、すべて抱きしめて「いまここで、よく生きる」
  4. まだ知らない。マーケティングがいかに可能性に満ち溢れているのかを。
  5. 今日も使命を果たす。CMO BANKの仲間が世界を前に進める、その日のために。(←本ページ)

僕は、これを作るために
生まれてきたのではないだろうか。

─ CMOBANKをどんな使命を持ってやっているのかをお聞きしたいです。なぜマーケターを増やしたいのか、また増やしてどうしたいのでしょうか。

法人のCMO BANKとしては「マーケターを増やすこと」がミッションになっていますが、僕個人レベルで言うと、増やすことが一番の目的ではありません。なぜかといいますと、僕は人生において、マーケティングを誰よりもうまく実践的な形として体系化して教えることの方に、より価値を感じているからです。研究家気質なところがありまして。

このマーケティングの分野を追求し切った上で、自分なりにこうなのではないかという答えを頑張って見つけ出し、メソッドを確立すること。かつそれを教えて、実際みんなが大きく変わっていくことに喜びを感じるのです。つまり研究して、それを形にして、すごいものを作ってしまったという感覚と、それを教えた時に結果が出てやはりすごいとなる感覚、それ自体に楽しさであったり、使命感を感じているということですね。

自分が生まれてきた意味の中の一つに、もしかしたらこういうことを作るために生まれてきたんじゃないかといった使命感があり、今まさにそれを全うしている感覚があるのです。そしてそれは結果的にマーケターを増やすことに繋がっているので、CMO BANKとしてはわかりやすく「日本のマーケターを増やす」ことをミッションとして掲げています。

生命には2つの意味がある。
「強みを活かすこと」と「残すこと」

─ マーケティングを教えるという使命は、高木さんの中のどういった価値観から生まれているのでしょうか。

マーケティングを教えるという使命は、2つの価値観から来ていると思います。まず1つ目が、僕の人生の中でとても大事な考え方の1つとしてある「自分の強みを活かすことが、この世界から求められている役割」という価値観です。

ビジネスに関係なく、この世界は役割分担で、それぞれが何かしらの意味を持って生まれてきていると思うんです。この生まれてきた意味というのが、その人が持つ特徴、言い換えれば「強みを活かす」というところだなと思っているんですよね。そしてその強みというのが、一番やりたいことや一番エネルギーが出ることだなと。結局それがその人の特徴や強みになってくると思いますので。

そして僕にとっての強みというのが、マーケティングの真理を追求して実践的な形に落とし込むことと、それをリーダーに教えることなんです。自分の中ではそれがすごく昔からやりたいと思っていたことですし、エネルギーが湧く感覚がありまして。

つまり自分の強みでもあり、世界から与えられている役割だと感じ、CMO BANKでマーケティングを教えることを始めたということです。それほど自分の強みを活かすこと、自分のやりたいことをやるという価値観を大事にしているのです。

そして2つ目は「残すことに意味がある」という価値観です。以前、僕は『LUCY(ルーシー)』という映画を観ました。その映画では脳がすごく活性化して、本来1%しか使っていない脳の機能が全て使えるようになり、インターネットにも繋がって全知全能になるというシーンが出てくるんです。

その上で「生命とは何のためにあるんだ」という問いに対して、全てを理解した脳が言った言葉が「何かを残すこと」でした。未来はどんどん繋がっていくので“残すこと”に価値がある、ということを結論にしてその映画は終わっています。

この話にも通じていますが、僕は生命の意味は「世界に残すこと」だという考えがあるんです。これはすごく良い意味だなと。なのでこの世に生まれたからには、自分も何かを残すべきなのではないかと思っているのです。これは自分の名前を残したいとかではなくて、何かを残すこと自体に意味があるんじゃないかという感覚です。

─ 高木さんがソクラテスが好きというのもその価値観から来ているのでしょうか。

そうですね、ソクラテスが“残したもの”はすごく色んなものがあるんです。ソクラテスがプラトンに教えて、プラトンが弟子に教えてと、ソクラテスが考えたことがすごく細かいレベルまで含めると、今もまだ世界中に残っていると思うんです。

僕自身もソクラテスが「よく生きる」という言葉を残してくれたことで、人生観を変えることができましたので。だとするとこの「残すこと」というのはすごい影響力を持っているなと。ソクラテス以外でも、たとえば吉田松陰なども僕は憧れを持っていますが、彼も色んな人に教えて、教えた人が日本に変革をもたらしていますよね。

このように考えたことなどを残していくことに対して価値をすごく感じるのです。すごいと言われようが言われまいがあまり関係なく。自分が考えたことがちゃんと残っていくことに意味があって、このバトンを託すところに興味がありますし、全力を尽くしたいと思っているんです。

CMO BANKの仲間たちが
世界を前に進める、その日のために。

─ 日本にマーケターを増やすことでどんな未来が待ってるかというビジョンを教えてほしいです。

ビジョンというよりも「こうなったらいいな」と思っていることがあります。それはマーケターが増えることによって、自分たちが作ったものをマーケティングの力を使ってどんどん広めていき、世界を前に進めていける人が増えていく光景です。これはすごくワクワクしますね。

CMO BANKのメソッドを知った人が世界中に散らばって、そのメソッドを使って思考して、思考したものをアウトプットして、それによって世界の需要と供給が繋がって、世界がどんどん前に進んでいく。これが起こっていくことを想像すると、すごくワクワクするんです。

「これセンスいいな」「これ最近よく見るよね」と思う商品が、実は後ろ側にCMO BANKで学んだ人たちがいて、それを広げているということが起きると楽しいなと感じますし、この世界がもっと面白くなるなと思いますね。何か商品を買った時に「これあいつが作ったんだ」とか「これあいつが考えたな」と思えたり。

またそういったCMO BANK門下生が日本中、世界中に散らばっていっても、このネットワークはずっと持ち続けると思うんですよね。CMO BANK門下生同士で情報交換をしたり。なので色んなところから情報が集まってくるので「ここはチャンスなんじゃないか」と気付いたり、そこから新しいビジネスが生まれることもあると思います。

このようにしてネットワークがどんどん広がっていき、その中で情報交換が行われてシナジーがもたらされ、新しいビジネスが生まれたり成長するきっかけもある。そういった『CMO BANKマフィア』みたいな仲間が生まれてくると良いなと思いますし、実際そうなっていくだろうなと思いますね。

この「仲間を増やす」という感覚が僕の中ではすごく強いです。もちろん会社という箱にはこだわりはないです。会社に入ってるから仲間だとか、利益があるから仲間という考えはあまりないんです。それよりも、ちょっとした時とかに「最近どう」と聞けたり「こういうのあるから手伝ってよ」と言ったり、言われたりする関係があることが仲間なんじゃないかなと思っています。

会社のメンバーを増やす、取引先を増やすということよりも、ちゃんと信頼できる人たちがいっぱいいることの方が価値があるなと。CMO BANKで言うと、みんな同じように良い考え方を持ち、共通言語が多くて、僕の考え方とか目指すべき方向もわかってくれる。そんな人たちが広がっていくことでどんどん仲間が増えていくなと。

毎月50人増えていっても年間600人増えるので、10年経ったら6000人が世界中に散らばってる感覚です。このCMO BANKの仲間同士で同じ言語で話せて、情報交換したり、色んなマーケティング手法を共有したりしてみんなで高め合っていけるコミュニティを作っていけるとすごくいいなと思いますね。

マーケティングを“良いように”使って欲しい。

マーケティングを“良いように”使って欲しい。

─ CMO BANKに関わった人たちにどう活躍してほしいとか、どんなことにマーケティングを使ってほしいなど、期待していることはありますか。

まずマーケティングという武器・手段を、“良いように”使って欲しいなと思っています。“良いように”というのは、それぞれがやりたいことや強みを持っていること、熱狂できることに使ってほしいということです。これは半分以上、僕の個人の価値観に寄るのですが、その人がこれだと思うことにマーケティングを使っていることが僕としては一番いいなと思うんです。

たしかにマーケティングを学ぶことによって生涯年収は上がると思いますが、独立してお金のためだけに何かするというのは、あまり面白くないなと思うので。独立して何かをするのはめちゃくちゃいいんですけど、その目的がお金のためだけにならないようにした方がいいんじゃないかなと。

マーケティングも手段ですし、お金も手段なので、それを目的化してしまうと人生の幸福度合も結構変わってくるなと思うんです。他から見たらしょうもないと思われることでもいいんです。「自分がこれめっちゃ良い」と思うことにマーケティングを使ってほしいなと思いますね。ビジネスという意味でもそうですが、もっと広義の“何か実現したいこと”というのにマーケティングを使ってほしいということです。

世界の未来を作るあなたへ
僕からの最後のメッセージ。

─ 最後に、これからの日本、世界の未来を作るマーケター、およびマーケターの卵たちにメッセージをお願いします。

マーケティングというのはすごく強力な武器で、選択肢が広がるなど、すごく良い面がある一方、使いようによっては何でもできてしまうという考え方もあります。ですから実際「マーケティングをやってます」と言うと、あまり良い印象を持たれないこともあります。そんな中で僕自身、マーケティングの社会的意義とは何なのかをこれまでずっと考えてきました。

そして僕の中ではこのような結論に至りました。「その人がやりたいことをやる事が一番」だと。つまり、マーケティングは社会的貢献や、世界のため、○○のためという側面もありますが、何より自分がやりたいことや楽しいことを実現させるために使ってほしいなと思うんです。

自分が楽しいと思うことや、やりたいことのために使うのと、社会貢献のために使うというのは微妙に線引きが難しいところではありますが、これまで僕がお話ししてきた事からなんとなく言わんとすることが伝わってくれたらいいなと。

自分が「やりたい」「楽しそう」と思うことを見つけて、マーケティングを使ってそれを世の中に広げていく。このような感覚を大事にして、CMO BANKからたくさんのマーケターが世界に羽ばたいてくれたら嬉しいなと思っていますね。

高木健作 プロフィール

株式会社ARETECO HOLDINGS 代表取締役
株式会社CMO BANK 代表取締役

1988年兵庫県生まれ。大阪大学 経済学部(中退)
大阪大学在学中にマーケティング支援事業で起業。2013年にはSingaporeへ移転。月間5,000万PVメディア事業立ち上げ。

その後、旅行メディアを株式会社DeNA、美容メディアを株式会社ベクトル(子会社)へとそれぞれ事業売却

現在起業家 兼 エンジェル投資家 として11社の創業に携わり、2019年3月より株式会社ARETECO HOLDINGS 代表取締役に就任。同年、株式会社CMO BANKを立ち上げ代表取締役に就任。

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